2020年04月〜2023年03月
手術内容の解説
膝関節関節鏡下手術
膝の中にカメラを入れて行う手術です。関節内を観察しながらギザギザになった半月板や関節軟骨の凸凹、増生した骨棘などを切除したり整えたりすることが可能で、関節の変形や痛みがそれほどひどくない場合などに行います。
この手術は、関節を大きく切開しないで手術を行うので、術後の痛みが少なく回復が早いので早期復帰が期待できます。
〇主な診断・治療内容〇
前十字靭帯または後十字靭帯の損傷(前十字靭帯再建術)
半月板損傷(半月板縫合・切除術)
滑膜(関節を覆う膜)の腫れ(滑膜切除術)
軟骨損傷 等
(図はオリンパステルモバイオマテリアル㈱より提供)
人工膝関節置換術(TKA・UKA手術)
膝関節の病気や怪我などの原因により、リハビリテーションや注射などの保存的な治療が効かない状態までダメージをうけてしまった場合、症状が回復する可能性が低く、日常生活が制限されるほどの強い痛みを伴います。人工膝関節置換術はこの痛みを取り除き、正常に近い膝関節の動きを取り戻すために行う手術です。人工膝関節には膝の全面全てを置換する全人工膝関節とダメージが軽度な場合に膝の関節面の一部を置換する片側人工膝関節の2種類があります。
(図はオリンパステルモバイオマテリアル㈱より提供)
高位脛骨骨切り術(HTO手術)
O脚変形のために膝関節内側に偏った過重なストレスを、膝関節外側に移動させる手術です。自分の骨を切り、少し角度を変えることにより、O脚変形を矯正します。人工関節手術と違い、自分の関節を温存する手術です。
(図はオリンパステルモバイオマテリアル㈱より提供)
腰椎除圧・ヘルニア摘出術
様々な原因によって神経が圧迫され、耐えがたい痛みや、日常生活を困難にするしびれや麻痺が、牽引や薬物などの保存療法でも治癒しない場合には手術を行います。手術療法は、神経を圧迫している骨を切除する手術を除圧(じょあつ)といい、神経を圧迫している突出した椎間板を切除する手術をヘルニア摘出術といいます。
腰椎固定手術
様々な原因によって神経が圧迫され、耐えがたい痛みや、日常生活を困難にするしびれや麻痺が、牽引や薬物などの保存療法でも治癒しない場合には手術を行います。手術療法は、神経を圧迫している骨を切除することで、神経への圧力を取り除いて症状を緩和します。これを除圧(じょあつ)といいます。除圧だけでは再発する可能性のある不安定な脊椎や、除圧したことで不安定になった脊椎に対しては、除圧の際に削った患者さん本人の骨や人工の骨を移植したり、金属を入れて脊椎を固定します。この手術を固定術といいます。
(図はメドトロニックソファモアダネック株式会社より提供)
上肢(肩~手指)の手術
肩関節・肘関節・手関節・指の骨折手術、ばね指・手根管症候群・肘部管症候群の手術
上肢の軟部腫瘍切除手術 等
下肢(股関節~足趾)の手術
股関節・膝関節・足関節の骨折手術、アキレス腱断裂の手術、下肢の軟部腫瘍切除手術 等